オール電化Q&A
オール電化をお考えのお客様からよくある質問
Q:オール電化住宅とは?
- オール電化住宅は、調理、給湯、空調(冷暖房)などのシステムを全て電気によってまかなう住宅のことです。
都市ガス、プロパンガス、灯油など使っていたエネルギーを電気に切り替えることを指します。
Q:オール電化のメリットは?
- ①安い夜間料金を利用できる
- 夜間のお得な電気料金でお湯をわかしたり蓄熱をするので、光熱費の節約につながります。
- ②安全性が向上
- H調理器は炎が出ないため、衣類への着火といった事故の可能性はなくなります。
また、燃焼による二酸化炭素の発生はありませんし、ガス漏れや不完全燃焼による一酸化炭素中毒の心配もなくなります。
※ただし、調理器具の異常加熱などが原因で発火する可能性はゼロではありません。
- ③調理器具の掃除が楽
- IH調理器では、ガスコンロのようにバーナー部や五徳部(調理器具をのせる金属の部分)がなく、天板が平らになっています。そのため、調理後の清掃が非常にラク!また、炎がないので油の飛び散りを防ぐペーパーや料理本を近くに置くことも可能です。
- ④貯湯タンクのお湯が災害時に活躍
- オール電化住宅では、貯湯タンクにお湯をためています。災害では水が使えない場合も手洗いや入浴、トイレ排水などの生活用水として使うことができます。ただし、衛生面の問題があるのでそのまま飲用することはできません。
Q:オール電化のデメリットは?
- ①昼間の電気代が高くなる/東日本大震災後の原発停止に伴い、35%電気代が値上がり
- オール電化住宅では、夜間の電気料金が安くなるプランで電力会社と契約するのが通常ですが、こうしたプランでは一般的な家庭が契約する『従量電灯』プランよりも昼間の電力量単価が高くなっています。そのため、昼間に電気を使用する機会が多い家庭では、オール電化にするとかえって電気料金が高くなる可能性もあります。例えば、家族の人数に対して貯湯タンクが小さいと夜間電力で用意したお湯では足りなくなり、昼間にも大量のお湯を沸かす必要があります。昼に大量の電力を使用すれば当然、電気料金も高くなります。また、東日本大震災後の原発停止に伴って電気料金が35%も値上がりしたため、オール電化のメリットが小さくなっています。
- ②停電時は何もできない
- オール電化住宅では電気以外のエネルギーが使えないので、停電の際はすべての機器が使えなくなります(貯湯タンクのお湯は使えます)。また、電子錠オートロックでは部屋に入れないこともありますのでご注意ください。停電に備え、平時からカセットコンロ等など準備をしておいた方が良いでしょう。
- ③IH調理器では調理方法が限定される
- ほとんどの家庭で導入するIH調理器は、専用の鍋やフライパンでないと使えません(土鍋や耐熱ガラス、アルミ鍋は使用できません)。底の丸い中華鍋は熱効率が悪くなるため、使いこなすのが難しくなります。また、炎がでないのでガスコンロのようにグリル(炙り焼き)ができないなど、『料理の仕方が変わった』、『熱量が弱い』などの声が上がっているのも事実です。
- ④多額の設置コストが必要/修理代も高額(エコキュート)
- オール電化にする場合、「IH調理器」「エコキュート」「床暖房」など様々な機器の機器の購入と設置を行います。機器の導入に伴う電気工事も必要なため、導入に当たっては多額のコストがかかります。オール電化住宅の給湯システムであるエコキュートは、定期的なタンクの掃除に加え、ヒートポンプユニットの交換が必要となります。エコキュートの主な故障の原因はヒートポンプユニットであり、5年程度しか持ちません。交換や修理の際は10万~30万円ほどかかる見込みです。
- ⑤貯湯タンクの設置
- オール電化住宅では、お湯を貯めておく貯湯タンクを設置する必要があるため、貯湯タンクの設置スペースを確保しなければなりません。3~4人家族であれば最低でも370ℓタイプのタンクが必要です。お湯が満タンになるとその総重量は約430kgと非常に重くなるので、倒れることがないようしっかり固定する必要があります。
- ⑥IH調理器の電磁波問題
- IH調理器は電磁波を使用するので体に良くないとの主張があります。また、心臓ペースメーカーの誤作動や、腕や手の金属装飾が熱くなる可能性を指摘する方もいます。一方で、電磁波は少量なので身体への影響はないとする主張もあります。ここでは「危険である」とも「無害である」とも断言ができませんが、そういった主張があることを認識しておいた方がいいでしょう。
- ⑦エコキュートの低周波問題
- エコキュートではエアコンと同様にの室外機が設置されます。エアコンの場合は室内の温度に合わせて室外機の運転状況が変化しますが、エコキュートの場合は深夜に長時間連続して稼働しています。因果関係があるとは断定されていませんが、消費者安全委員会は2014年12月19日『健康被害の原因は、給湯器の運転音である可能性が高い』との調査結果を発表してます。低周波音は聞こえる人と聞こえない人がいたり、一度発生すると対策が容易でないこともあり、業界全体でも静粛化対策に取り組んでいます。
Q:オール電化は経済的?使いやすい?
- オール電化にはメリットもデメリットもあり、必ずしも快適な生活を約束するものではありません。オール電化で問題がない生活ができるか、ご自身やご家族のライフスタイルとあっているかなどを十分に検討してから導入しましょう。